シネモンドの上映初日にオンラインで舞台あいさつした監督の平良(たいら)いずみさん(沖縄テレビ)と
プロデューサーの山里孫在(やまざと・まごあり)さん(同)
映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』
東京の「ポレポレ東中野」で10月10日から再上映決定!

季刊『能登』で連載中の「新ちゃんの食歳時記」の筆者、坂本新一郎さん(珠洲市)の長女・坂本菜の花さん(21)が主人公のドキュメンタリー映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』が今春から全国の映画館で公開が始まり、東京の「ポレポレ東中野」では10月10日から30日まで、再上映が決定した。

菜の花さんは、2015年から18年までの3年間、那覇市にあるフリースクール「珊瑚舎スコーレ」高等部に通った。菜の花さんはそこで、先の沖縄戦によって学ぶ機会を奪われ、年老いて改めて学びを経験する夜間部のおじい、おばあと出会う。そして沖縄では今なお、戦争が続いていることを肌で感じていく。

辺野古や高江など現地へ足を運ぶ彼女は、やがて70数年前に自らのふるさとで起きた「内灘闘争」のことを知る。彼女は言う。「あちこち(日本の各地)で追い出された米軍基地は、沖縄に押し込められた。それが今も、ずっと続いている。」「私は誰なのか、ようやくわかった。自分が嫌なものを他人に押し付け続けている一人だった。」(「ちむぐりさ」パンフレットより)

映画では沖縄の現状を他人事ではなく、「自分事」として真剣に考えていく菜の花さんの日々が描かれている。

映画は次のような彼女自身のナレーションで始まる。

「沖縄の言葉、ウチナーグチには<悲しい>という言葉はない。それに近い言葉は<肝(ちむ)ぐりさ>。誰かの心の痛みを自分の悲しみとして一緒に胸を痛めること。」―あなたが悲しいと、私も悲しい。

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映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』は8月8日から21日まで金沢市のシネモンドで上映されました。10月10日からは東京の「ポレポレ東中野」で再上映されます。

※映画制作のきっかけとなった菜の花さんの新聞連載エッセイをまとめた単行本『菜の花の沖縄日記』に関して『能登』第37号で紹介している。
『菜の花の沖縄日記』